学校で先生がコーチングを行う方法・押さえておきたいポイントを解説

昭和世代の教育は、強制、教え込みがごくごく普通の手法でした。

ですが、時代は変わり、教育現場にもコーチングというコミュニケーションスキルが取り入れられてきています。

今回は、コーチングについて、基本的な大切なことをご紹介させていただきます。

学校でコーチングを行うには

まず、コーチングは特殊な技能がいるように思われがちですが、基本概念は簡単です。

相手の中から、答えや行動を引き出す関わりを大切にするだけです。

そして、すでにナチュラルコーチングをされてきた先生も世の中にはたくさんいるはずです。

これまでの教育は、教師が教授したものを、一方通行で生徒が受け取るのが一般的でした。

答えは教える側にあり、それを受け取って自分のものにしていくのが学びの基本スタイルでした。

それ自体は間違いではないと思いますが、一方通行な学びのスタイルではなく、より主体性を育み、答えは相手の中にあるという前提のもと、対等な関係で相手の成長を促す方法として、教育界でもコーチングが徐々に取り入れられ始めています。

コーチングの精度を高めるために、さまざまな関わり方やスキルが存在しますが、基本は簡単です。

コーチングに必要なスキルを紹介します。

自己効力感を高める


コーチング的関わり方の先に、子どもにどのような変化があることが望ましいか。

それは自己効力感が高まっている状態になっていることです。

自己効力感が高い状態とは、「自分なら絶対いける!!大丈夫!!」と自分の能力を信じることができ、チャレンジングな心の状態になっていることです。

逆に自己効力感が低い状態だと、「自分には絶対無理!むりむりむりー!!」といった感じで、チャレンジする勇気をくじかれている状態です。

そのような状態の子どもには、コーチングによって寄り添い、引き出す関わりが有効です。

間違っても、熱血漢全開で、無理やり引き上げようとしないことです。

頑なに自分を守ろうと反発しますし、できない自分を強化してしまいかねません。

自己効力感をあげる有効な手立ての1つに成功体験があります。

子どもの多くは自分の有能・無能感を、テストの結果で判断しがちです。

ですから、できるだけ良い点を取らせることが必要になってきます。

ただし、小細工しての100点では、自分が担任でなくなった時に再び厳しい現実につき戻されてしまいます。

ここで大事なのは、自分の力で良い点を取れる「方法」を身につけさせることです。

これは、コーチングではなく、ティーチングです。

例えるなら、魚を取ってあげるよりも、魚の釣り方を教えてあげたほうがその後のためになるのと同じです。

かつて、私の学級では漢字テストを、自己効力感を上げるために活用していました。

誰もがスマホを活用し、AIが充実する世の中では、漢字を書けることがそこまで重要視されない時代がくるかもしれません。

ですが、私は漢字テストを重視します。なぜなら、やった分だけ点が取れるからです。

4月のはじめに、満点の取れる方法を伝授します。

これまで漢字の書き取りが苦手な子でも必ずできるようになります。

そして、丸つけは子どもどうしでやります。

その際に、子どもたちにお願いしているのは、

「次にがんばろうと思えるメッセージを書いてあげる」ということです。

大量の承認が生まれ、子どもどうしでのコーチング的関わりが生まれます。


はじめは10点、20点しか取れない子もいます。

その子への声かけで大事にしたいのは、「なぜ、こんな点数を取ってしまったのか?」ではなく、

「本当は何点を取りたい?」「次、1問でも正解を増やせるために今日何ができる?」という声かけです。

基本、同じテストを2回以上やります。

1回目で思うような結果が残せなくてもリベンジできるためです。

1回目で良い点が取れなくても、「全然O.K! ネクストチャンス!」がクラスの当たり前になってくると、どの子もチャレンジを恐れなくなってきます。

そして、1問でも成長できた自分はしっかり自分で認めてあげよう!が私のクラスのルールです。

やればできる自分を味わえると、自信が力となり、教科をまたいで挑戦する姿勢に変わっていきます。

まとめ

コーチングで大切なことは、相手にアドバイスして、何かをさせることではなく、問いかけや質問により、相手の中から行動や答えを引き出してあげるということです。

そして、子ども相手の場合、コーチングではなくティーチング(教え込み)が必要な場合もあるということです。

大人も子どもも同じで、何かを達成するには、「自分はできる!」という強い思いがないと最後までやり切ることは厳しいです。

コーチング的関りによって、相手がかつてできていたことや、持っている能力に気づかせ、「自分はできる!」という自己効力感を高めてあげることが大切ではないかと思います。

過去に成功体験がないのであれば、意図的に体験させてあげるのも、成長を促す効果的な手立てかと思います。

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