学級のリアル

【小学校】学級崩壊が起きる原因は大人にあった?!5つの観点から解説 

当ブログにお越しくださりありがとうございます。

この記事は、学級崩壊が起こる原因について、教育現場で長年働いてきた視点から書いてみました。

これから教師を目指す方、現在困っている方、子どもが心配な保護者の方に読んでいただき、参考になれば幸いです。

 

このような内容です!

学級崩壊が起こる原因5選

教師の指導力不足

荒らす児童の存在

前年度までの遺恨

保護者との関係

教員間の協力体制の不備

教師の指導力不足

小学校の学級崩壊が起こる原因で、まず一番に考えられるのは、教師の実力不足ではないでしょうか。

実力のない、行き当たりばったりの指導と、ちぐはぐな指示ばかり出す教師が学級を持てば、半年ともたずにクラスはざわざわし始めます。

 

逆に、前年度まで荒れていた学年、年度途中まで崩壊していたクラスなどの指導困難なところに入っても、見事に立て直す教師もいます。

 

そのようなことができるのは、ごくごく限られた教師ですが、実際に何度も立て直した実績があるドラマチックな教師は全国に存在します。

 

(※ここで言う立て直すとは、恫喝、恐怖政治で子どもたちに有無を言わせない指導ではありません。もっと高次元の立て直しです)

 

つまり、実力さえあれば学級崩壊を招く確率はぐんと低くなるということです。

 

授業が下手だと高い確率で荒れる

 

学級経営が上手い教師は、まず授業が面白く、上手です。

授業の質は、良いクラスの必要最低条件です。

 

子どもたちは、一日のほとんどは座学での学習時間ですから、それが下手ということは、苦痛でしかないですね。

授業がつまらないと、子どもも大人を値踏みするので、内心では教師を見下げるようになります。

 

なので、新卒の先生や経験の浅い講師の先生のクラスはざわつきやすくなる傾向にあります。

もちろんベテランでも当てはまることですが。

 

指示が下手なうえに、キレる担任の学級は荒れる

集団を統率していくうえで、指示を的確に効率よく出せるかが重要になります。

統一性のない指示や、思いつきで子どもたちを動かして、間違ったら変更してなどをしていると、子どもたちは一気にざわつき始めます

 

また、たまに見かけるのが、一度にいくつもやることを話す教師がいます。

Aをやったら、次はBを取りに来て、Cさんと向かいながらDについて話し合いなさい!

 

大人でも途中で離脱してしまいそうですが、子ども相手だと、ほぼほぼ聞いてはいません。

子どもは賢いので、聞いているふりと、教師からの「分かりましたかー?」対して、元気のいい「はい!」を返して、とっとと説明を終わらせます。

 

そして、いざ活動が始まると子どもたちは教師の指示通りには動いてくれません。当然ですが。

 

ワイワイ、ガヤガヤ、どたどた。

 

すると教師はどうするか。

金切り声でキレまくります。

 

教育者として疑ってしまうほど汚い言葉が、保護者の知らないところで飛び交うこともあります。

会社でも今ではあまり見られなくなったんじゃないでしょうか。パワハラもありますしね。

 

そんな学級の子どもたちは、確実に荒れます。

じわりじわりと、憎き担任に反旗を翻す準備を進めていきます。

 

何より痛いのは、担任がそのことについて全く自覚がなく、毎年同じような指導と学級経営を続けていることです。

ここに、日本の教育の危うさがあります。

荒らす児童の存在

どの学級でも、1人か2人は秩序を乱したり、雰囲気を悪くしてしまう児童は存在します。

担任との相性もあるので、担任にとって、”全員が良い子” が揃うクラスはあまりないと言えます。

(途中から信頼関係がうまく築けると、全員がまとまったクラスにはなりますが)

 

逆に、多少トラブルを起こす児童がいてくれる方が、子どもたちが学ぶ機会は増えるので良いとも言えます。

 

ですが、度を越したトラブルや授業妨害をする児童も中にはいます。

ここで言う、”荒らす児童” です。

 

その子なりに、家庭問題や人間関係などの何かしらのしんどいことを抱えていたり、発達障がいのために集団の中での活動がしんどくなってしまったりするケースもあります。

一概に、その子だけが悪いとは言い切れないのが実際です。

 

小学生とはいえ、あなどれない

小学生とはいえ、破壊力は抜群です。教師でもひるむ時があります。

一人で荒れる分は、他の先生の応援を借りればなんとか対応できますが、たちが悪いのは、他の子を巻き込んで学級を荒そうとするケースです。

 

担任がクラスの子どもたちと、良い信頼関係を築けていれば、ほかの子は荒れる兆候に乗っかりません。

荒らす児童は一人で荒れるだけです。(これもけっこう教師はメンタルやられますが。)

 

ですが、もし全体的に学級の子どもたちとの関係がよろしくない場合は、荒らすリーダー格を中心に徒党を組んで、一気に教師を奈落の底に引きずり下ろします。

 

もう、そうなってしまうと、まさに地獄です。

もはや担任だけの力では立て直すことは、まず厳しいです。

 

そうなる前に、荒れの芽を摘んでおかねばなりません。

とはいえ、年々子どもとの関わりが難しくなっているのも事実です。

 

子どもが体罰を逆手に取ったり、保護者の理解や協力を得られなかったりすると、指導はますます困難になっていきます。

 

これまでに、何度か崩壊したクラス、途中から来れなくなってしまった教師を見てきました。

教師の心には深い傷と恐怖心を残すことになり、そのまま退職された方もいます。

 

子ども相手に大人が負けるわけがないというのは、教師の思い上がりであり、子どもたちが徒党を組めば、簡単に学級は崩壊させられてしまいます。

 

集団と闘うことは、負けを意味します。

大事なのは調和です。

 

担任の本音

担任のぶっちゃけの本心で、「この子さえいなかったら良いクラスができるのに!!」

というような言葉を現場ではよく耳にします。

 

正直、私もそのように思ったことがあります。

教師ですから、頭では分かっているんですよね。

 

「この子を伸ばしてあげたい。」

「クラスで楽しく過ごしてほしい。」

「この子も含めた全員がクラスの一員。」

 

こんな風に思いたい、思わないといけないというのは分かっているんですよね。

 

ですが、教師も人間なので、泣き言や弱音を吐きたくなる気持ちが生まれるのも当然だと思います。

その子の顔を見るのも嫌になるし、また衝突しちゃうと分かってても、負けまいとしてさらにぶつかりにいってしまったりするんですよね。

 

学級がうまく回らないときは、どんどん悪循環にはまっていってしまうものです。

さらに、保護者が非協力的だと、心がポキッと折れそうになってしまいます。

 

人間関係を扱う仕事ですから、当然、人を介したしんどいことが次から次へと発生してきます。

荒らす児童といかにうまく関われるか、巻き込んで味方に付けられるかが、学級経営の大事なポイントの1つになります。

なぜ、その子が荒れてしまうのか、荒れる原因はどこにあるのかを早急にチェックし、改善できる教師は、時間とともに良好な関係を結べる確率が高いです。

 

ですが、あらゆる工夫を凝らしても、1年間通してどうしようもない場合も当然あります。

前年度までの遺恨が残っている

学年全体で荒れていたり、前年度崩壊したりしていると、その流れを引き継いで荒れやすくなってしまうことがあります。

管理職は、次の年度は荒らすまいと、その学校で実力のある教師たちを前年度荒れた学年の担任に配置することがよくあるかと思います。

 

毎年度終わりに、引継ぎ簿を作成し、次の学年を担当する教師に引継ぎます。

引継ぎ簿は、1年入学時から作成され、子ども同士のトラブルや、保護者からのクレーム、くっつけてはいけない子同士などを配慮してクラス分けを行っていきます。

 

クラス数がそこそこある学校はよいですが、現在では少子化の影響で、1クラスや2クラスしかない学校も多くなってきています。

そうすると、クラス替えできずに次の年も同じメンバーで過ごすことになり、トラブルや荒れの原因に結びついてしまいます。

 

そのような学級を何度か拝見したことがありますが、崩壊しないようにルールでガチガチに縛る指導法をとる学級が多いように思います。

そうでもしないと担任も不安なんでしょうが。

保護者との関係

学級経営において、保護者との関係はとても、とても重要になってきます。

保護者との関係がうまくいかない状況は、担任の心をかなりの勢いですり減らしていきます。

 

特に、トラブルを起こす児童の保護者が非協力的な場合などは、絶望を感じてしまいます。

 

また、たった一人の理不尽なクレーマーのために、教師のやる気が削がれ、パフォーマンスが下がってしまい、学級の荒れに繋がってしまうことも普通にあり得ます。

 

学校、担任にクレームを入れるを入れることは、時として必要な場合もあります。

親がしっかり見ているという姿勢を示しておくことで、学校側も襟を正して、ピシッとした気持ちで関わってくれるようになりますから。

 

ですが、自分の思いや意見を一方的に通す、教師の揚げ足を取る、見下す、マイナス面ばかりを指摘するなどを繰り返す行為は、自分の子どもの教育にとって百害あって一利なしだと言えます。

 

誰の得にもなりません。

 

担任も人間である以上、クレームばかり入れてくる保護者の子どもを、心から愛おしく可愛がれるかといえば、それは「??」です。

それは子どもにとって、大損でしかありません。

 

また、永遠と自分の主観を述べてくる連絡帳も、確実に担任の心をざわつかせます。

クレーム連絡帳の負の連鎖

①忙しい中、目を通す

②返事に時間を取られる

③やるべき仕事、準備ができない

④イライラする

⑤子どもがトラブル起こす

⑥必要以上に怒ってしまう

⑦クラスの雰囲気悪くなる

⑧担任のモチベーション下がる

⑨クレーマーの子どもをなんだか嫌になる

⑩そんな自分責める

⑪担任のパフォーマンス下がる

⑫子ども楽しくない

 

不安や不満のはけ口に、学校や担任を繰り返し攻撃してしまうことで、まわり回って我が子に返ってきてしまう可能性があることを、保護者は知っておく必要があると思います。

 

担任と保護者がタッグを組んで、良いクラス作りをしていきましょう!

という、雰囲気が生まれれば、教師は頂く給料以上の働きを子どもたちに返そうと思えます。

 

幸い、私が受け持ったクラスの保護者の方は協力的な方が多く、卒業した今でも相談を受けたりと繋がっています。

職員間の協力体制の不備

子どもたちには、協力することの大切さを説くにもかかわらず、教職員同士になると、割と冷ややかな人間関係が見られることがよくあります。

 

それは、独立した個人事業主の感覚をそれぞれが持っているからでしょうか。

必要以上に首を突っ込まない、突っ込ませない空気感があります。

 

協力体制を取れば未然に防げる荒れも、自分の中で処理しようとして、最終的にどうにもならなくなってしまうパターンもあります。

 

昨今の教員不足のために、管理職的には協力はしたいけれども、人が足りないということもあります。

私が実際に、超活発!暴れるの大好きっ子がいるクラスを持った際に、これは一人では回せないなと感じた時期がありました。

 

何度か管理職に助っ人に来ていただいて事なきを得ました。

 

ある日、内線で応援を要請したら、「今職員室に人がいないんだよ・・・なんとかやってくれるかな」とのこと。

なんとかならないから要請しているわけですが・・・。

 

 

結局そうすると、どうなるか。

授業を潰して自習にするか、子どもたちで何か課題に取り組んでもらうしかありません。

 

その間に、担任自らトラブルの処理を行います。

これが続けば学級は崩れるかもと思いました。

 

それまでは、毎年、学級経営には自信がありました。

管理職や保護者の評価も良く、子どもにも人気があるほうだと思います。

 

ですがこの年初めて、これはやばいかもなと感じ、管理職に応援体制をお願いしました。

 

応援要請が続いた時に、「なるべく一人でできることはやって欲しい」と言われたときには、ショックと怒りがこみあげて校長室まで直接話しをしにいったことがあります。

 

怠慢でやっているわけでもなく、それなりに築いてきた自信や多少のプライドも捨てて、SOSを出しているのにそれはないでしょと思いました。

 

管理職的には、そんなつもりでは言っていなかったようですが、

「ああ、孤立無援。」

若い先生はこんな風に感じて、こうやって潰れていくんだなと理解できました。

学級が崩壊していないとはいえ

昭和風の恐怖政治はいまだに健在

若い先生でも、恐怖政治をちらつかせることによって、1年間を持たせる学級経営をこれまでに何度か見たことがあります。

そのようなクラスの子どもを見ると、なんだか残念な気持ちになります。

 

クラスの空気も子どもたちの雰囲気も、どよーんと重いんですね。

そして、教師の言うことには絶対である、思考停止の従順な子どもを育成してしまいます。

 

教師は教師で、子どもが自分の指示にピシッと従うものだから、気持ちよくなってしまいます。

一種の中毒です。

 

教師の自己実現のために、子どもたちがあるのではありません。

子どもたちが幸せに生きていけるような人格形成とあらゆるスキルを身につけてあげることが大切だと思います。

 

ですので、一糸乱れぬ学級の雰囲気や、とにかく問題が起こらないシーンとした学級作りをしている担任の先生は、こっそり学級をのぞきに行かれることをおすすめします。

 

お客さん用に取り繕った、参観の授業なんかでは、普段の様子はほとんど分かりませんから。

学級の本当の実態を知るべし

ある意味、教師に反発したり意見したりする子どもは健全だと思います。

 

中堅、ベテランになっても統治型の指導でしかクラスを運営できない教師も現場にはたくさんいます。

 

もし我が子が毎日、担任の顔色をうかがって一日の大半を過ごしている状況であれば、すぐにでも転向させたいと考えると思います。

教師目線からみて、絶対、その子の人生にとってプラスにはならないと言えます。

 

親よりも長い時間を共に過ごすわけですから。

人格の形成に影響しないわけがありません。

 

保護者が思っている以上に、学級では絶対王政の教師もまだたくさん存在します。

教師としてのスキルやあり方を学ばない、自分が学生のころに経験してきたことを基準として、子どもたちと関わる教師はいます。

 

保護者は表面的な情報しか知り得ないので、自分の子どもが、間接的であれどのくらいダメージを受けているのかは分かりません。

 

恐怖政治的指導は、学級崩壊させないための一つの手段ではあるかもしれませんが、教育の質としては、かなり低いと言えます。

まとめ

いかがだったでしょうか。現場からのリアルな視点を織り交ぜて書いてみました。

学級崩壊は子どもにとっても、教師にとっても良いものではありません。

 

メディアでは、子どもが変わった、キレる子が増えたなどと偏った報道をされることもありますが、現場にいる多くの教師は分かっています。

 

学級崩壊の主な原因は大人にあると。

 

子どもに携わる者として望むことは、大人同士が協力しあい、子どもたちにとってより良い学習環境を提供できることです。

 

この記事が何かしらのお役に立てれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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