子供の喧嘩に教師がどう介入する?適切な聴き方と声のかけ方を教師が解説!

 

当ブログにお越しくださりありがとうございます。

 

今回は、子供の喧嘩に教師がどう介入する?適切な聴き方と声のかけ方について書きました。

 

子供どうしのトラブルの際、うまく対応してあげないとどんどん話がこじれていってしまいます。

教師の一方的な決めつけで解決しようものなら、後々、家からクレームがくることもあるでしょう。

友達どうしのトラブルが起きた際に役立つ、話の聴き方についてご紹介します。

傾聴という名の現場検証

子供との関わりの中で、カウンセリングやコーチングのスキルが役に立つことがたくさんあります。

その1つに、“より具体的に話を聴く”という作業があります。

 

なんだかありきたりな事のように思うかもしれませんが、案外詳しく聴けていないことの方が多いように思います。

ここでいう、具体的に聴くとは、刑事が現場検証を行う作業に近いかもしれません。

 

いつ、どこで、誰が、何を、どのようにして、をより具体的に聴いていきます。

普段私たちは、相手の話をなんとなく分かったつもりで聞いていることがよくあります。

また、10人いれば、10人なりの話の解釈があり、頭に浮かぶ映像はそれぞれ違っているのが当然です。

 

例えば、観た映画の内容を完璧に伝えられる人はいないでしょう。

必ず省略して伝えますし、「でっかいビルとビルへと主人公が飛び移るシーンが一番良かった」と言われても、頭に浮かぶビルの大きさも人それぞれ違いますし、どんな風に飛び移ったのかも分かりません。

受け取る側は、過去の自分の体験をもとに、話の内容を映像化していきます。

そして、人は会話する際に、「省略・歪曲・一般化」して伝えたり、受け取ったりします。

 

なので、話が正確に伝わらないのは当然のことなのです。

これらを意識して子供と関わるだけで、トラブルの時や、悩みの相談を受ける際に、相手の言葉に必要以上に振り回されることがなくなります。

 

アクティブリスニングで話を掘り下げる

カウンセリングやコーチングでは、アクティブリスニング(積極的傾聴)が重要とされます。

 

ただただ、相手の話を「そうなんだぁ、それはつらかったねぇ」と聴くだけでは、2時間、3時間でも足りなくなってしまいます。

そして、聴いてもらった感はあるけど、解決に至らないことも起こってしまいます。

 

ただ傾聴するのではなく、できるだけ具体的にその時の状況、何に困っているのか、そして本当はどうなりたいのかを、こちらからの質問(問い)によって引き出し、必要なことに気づかせていきます。

 

「それってどういうこと?」

「もう少し具体的に教えてくれる?」

 

というふうに、相手の話を分かったつもりになって聴くのではなく、より具体的に掘り下げることが大切です。

 

話を具体的に、明確化していくことで、話し手の頭の中が整理され、解決に近づきます。

スポンサーリンク

子どもとのやり取りの例

A君「けんたがいじめてきます」

 

教師「ん?というと?」

 

A君「廊下でたたいてきた」

 

教師「そうなんだ。もう少し詳しく教えてくれるかな?」

 

A君「休み時間の終わりに階段上がってたら、後ろからバーンて」

 

教師「あらまあ。大丈夫?休み時間だれと過ごしてたの?」

 

A君「けんたとかいろいろ」

 

教師「何をしてたの?」

 

 

A君「ドッジボール」

 

教師「けんたが叩いてきた心当たりある?」

 

A君「ない」

 

教師「チャイムが鳴って、教室に戻る時はどんな感じだった?」

 

A君「誰がボールをしまうかで当て合いになってた」

 

教師「あなたはどうしてたの?」

 

A君「転がってきたから1回だけ、けんたに当てた」

 

教師「それから?」

 

A君「チャイム鳴ってるし戻った」

 

教師「ボールは?」

 

A君「知らん・・・」

 

教師「けんたが叩いてきた理由なんだろうね」

 

「授業始まっているし、ちょっと考えといてくれるかな?」

 

A君「うん」

休み時間終わりのトラブルを例にあげてみました。

客観的に見る大切さ

子供から、いじめられているとの訴えがあれば、たとえ授業が始まろうとしていても、「ちょっと後にしてくれる?」とは言えません。

また、「いじめ」というワードに過剰に反応してしまい、やった側を即座に注意してしまうのも危険です。

 

なぜなら、やられたと主張する子がとらえた事実は「いじめ」ですが、それが「真実」かどうかは、しっかり状況を確認してみないと分からないからです。

 

人は、客観ではなく、主観の世界を生きています。

 

学級をもっている担任であれば、毎日さまざまなトラブルやアクシデントに遭遇します。

その際に、相手の主観から生まれた言葉に惑わされずに、事実を確認していく冷静さがあると、トラブルはさほどトラブルでなくなっていきます。

 

つまり、人が事態をややこしくしていることがほとんどなのです。

 

授業が始まっているので、いつまでも話を聴き続けるのもあまりよくありません。

すでに準備して待っている子どもたちに迷惑がかかってしまわぬように、ある程度掘り下げてみて、喫緊の内容でなければ次の休み時間に解決するようにします。

 

上記の内容であれば、はじめは一方的な被害者の主張でしたが、どうやらA君にも非がありそうなので、一旦途中で切り上げることにしました。

 

途中で切り上げましたが、A君の頭の中は整理され、聴いてもらった感も味わったため、この後の解決は早いと予想できます。

まとめ

喧嘩に介入する際の聴き方・声のかけ方
・より具体的に話を聴く

 

・事実を客観視する

相手の話を聴くという作業は、ごくごく当たり前のようでできていないこともよくあります。

子供の喧嘩が起きた際は、慌てずじっくりと事実確認をすることが、後々のトラブルを防ぐことができます。

 

教育現場の先生の参考になれば幸いです。

最後まで読んでくださりありがとうございました!

スポンサーリンク

コメントを残す

error: Content is protected !!