目標達成するには様々な工夫や努力、計画性や継続性などが必要になります。
けれども、努力や工夫はしているけれども、頑張ってはいるけれども、なかなか上手くいかず途中で断念してしまうことは往々にしてあることです。
今回は、目標を達成するためにとても重要な要素『思い込み』についてシェアしたいと思います。
チャレンジするまえに、まず『思い込み』を強化することで、その後の行動も大きく変わってくることでしょう。
参考にしてみてくださいね!
成功へのプロセスを計画するために大切なこと

ワクワクする状態で臨む
目標を立てそれを達成するまでに、長期・中期・短期目標の計画を紙に書き出せば良いというのはよく耳にするのではないでしょうか。
そしてやり始めは、「よし、やるぞ!」と意気揚々と取りかかります。
ずっとそのテンションのままだったら、目標達成もあっという間なのかもしれませんが、なかなか現実はそうもいきません。
いろいろな壁にぶつかったときに、最初のやる気はウソのように消えてしまうことはよくあることです。
そして思うのです。
「また同じか・・・」と。
目標を達成するには、計画を立てることはとても大事なことですが、もっと大事なことがあります。
それは、『思い込み』です。

もうすでに、成功を手にした自分がいて、現状とは違う世界が広がっているイメージを持つことです。
これは、あらゆるメンタルコーチが共通して言っていることです。
目標ができたら、もう達成してしまっている状況をありありと想像しましょう。
そして、その時どんな景色が見えて、どこに誰といて、どんなことを感じているのか。
重要なのは、このイメージにリアリティがあるかどうかです。リアリティを感じているものが現実化していきます。
「こうなったらいいなぁ」「現実離れしすぎてるし無理かもなぁ」と心のどこかで、所詮想像でしかないと思ってしまっていたら、それが現実化されてしまいます。
実現不可能な自分にリアリティを感じているからです。
なので、周りがバカにしようが、現実的でないだろうがお構いなしに、叶っていることが当たり前の思い込みを強化していくことが大事です。
現状の自分のままでは結果は同じ
そもそも現実的でないと思うのは、現状の自分が見てきた過去の価値観に照らし合わせてそう決めているだけです。
同じ目標であっても、「これくらい簡単」と思う人もいるでしょう。
全ての価値判断は自分の過去から作られます。
自分の未来がこんな程度だと思うのは、それまでの経験値や学歴、自分の得意不得意などから、”限界値はこのくらい”と判断しているにすぎません。
未来に起こることは、全く別物であり、先のことは予測はできても断定はできません。
”今までそうだったから”というのは、これから変われるかもしれないけど、変わりたくない自分を肯定するためでしかないのです。
ですが、現状の自分を全否定するのとも違います。
これまで培ってきた自分のリソースは大切にすべきです。

『ここでない、向こうの世界』に行こうと思うのなら、これまでの自分の過去や常識は全く関係ないということです。
常識や生きる世界を、達成した未来に移行させ、そこに生きる自分ならどんなことを考え、どんな行動をとるのかをありありと感じることが大切です。
そうすることで、自ずと行動パターンはこれまでのものと変わってきます。
成功を手にれるには、最低限の時間は必要です。
ですが、イメージは今すぐ始めることができます。
脳は勘違いする
イメージと現実は大差がない
そもそも、なぜ未来をイメージすることが大事なのでしょうか。
長期・中期・短期目標をこなすだけでは、なぜなかなかたどり着けないのでしょうか。
それは、脳はだまされやすい仕組みであることが前提にあります。
スーパーコンピューターよりもハイスペックであるにもかかわらず、単純・原始的な側面もあるのが人間の脳です。
レモンをかじる映像や梅干しをほおばる姿を想像するだけで、自分が口にしていないのにもかかわらず、唾液があふれ出してきますね。
また、高い橋からバンジージャンプをするシーンや、恐怖を感じるシーンではまるで自分が恐怖体験を味わっているかのように、動悸が早くなったり、手にじんわりと汗がにじんだりします。
この現象はずばり、脳が騙されているのです。
現実に起こっていることと、イメージの世界の区別なく、脳は同じ反応の指令を体に出します。
この前提で考えると、試合中にミスをするかもと考えながらプレーする選手と絶対うまくいくと考えている選手とでは、結果が違ってくるのは容易に分かりますよね。
脳は現実でも想像でも関係なく指令を送りますから、失敗のイメージを抱いていたら、体の使い方もそのようになってしまいます。
このことから、「どうせ自分には厳しい・・・」と思いながら、タイムラインの計画を立てたところで行動が続かないのは明らかです。
成功した未来をありありと感じ、信じきることで、それを実現化しようと脳は働き始めます。
成功している自分が見る現在の世界にはどんな違和感があるのか。
どんなことが必要なのか。
そのために何が必要なのか。
そのような思考に切り替わったとき、これまで見えていなかったものが次々と意識に上がってきます。
脳が1秒間に受け取れる情報は、目の前に起きている全ての情報の、およそ8万分の1bitだそうです。
脳は必要と判断した情報以外は受け取りません。
成功者に必要はものは?と当事者の目線から意識をもつことで、これまで必要と判断してこなかった情報が飛び込んでくるようになるのです。
世間ではこれを”引き寄せの法則”と言ったりしますが、これは脳の仕組みからきているのです。
世界チャンピオンを生み出すために
タイでは、世界チャンピオンを育てるために、見込みのある選手には『負け試合』を経験させないそうです。
「おれは誰にも負けない。最強に強いんだ。」
という強烈な思い込みを持たせることが大事だとされています。
その思い込みが、さらにタフな行動を生み出し、本当に世界チャンピオンなってしまうということです。
それだけイメージの影響力は強いということです。
ヒルトンホテル社長の話
すでに未来を描ききっていた?
誰もが知る超一流ホテルといえば、『ヒルトンホテル』ではないでしょうか。
そのオーナーである、ヒルトンがある時、インタビューを受けたそうです。
ヒルトンは昔、ホテルのベルボーイの経験があったことから、
『どうやったらあなたのように、ベルボーイから一流ホテルの経営者になれるのですか?』と聞かれました。
すると彼は、「ホテルのオーナーがベルボーイから始めただけだよ」と答えたそうです。
もうこの頃から、ヒルトンの中では成功は決まっていたのかもしれません。
現状に悲観することなく、未来に視点を持つことで、同じベルボーイの仕事でも彼には違った見え方だったに違いありません。
成功した未来に自分がいるからこそ、現状の自分の思考では生まれない発想や行動が生み出されるのです。
まとめ
心と体が動き出す状況が大事
目標達成に向けて、計画的に進めていくことはとても大事なことです。
それと同じくらい、心がワクワクし、楽しみな未来が待っていることを感じられることが重要です。
ワクワクした状態だからこそ、新たな行動が生まれ、パフォーマンも高くなるのです。
必ず手に入れたいものがあるなら、走りだす前に、想像力を膨らませて成功している自分を先に手に入れてしまいましょう。
それが成功を手にする大きな手助けになることは間違いありません。