【目的論】隠れた肯定的意図を知り、望ましい行動に焦点化すれば問題行動は減る実例を紹介

今回は、肯定的意図や目的論についてご紹介したいと思います。

問題行動など、ネガティブな現象があると、その目に見える望ましくない状況を改善しようとします。

けれども、なかなか改善されず、むしろ悪化してしまったという経験はありませんか?

そのようなケースには、隠れた目的に着目することが必要なのかもしれません。

問題行動の改善にお役に立てるかもしれませんので、ぜひ読んでみてくださいね。

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肯定的意図

肯定的意図とは、どんなネガティブな行動や感情の裏にも、その人が望んでいるものがあるということです。

例えば、学校に行きたくないと子どもが言ってきかないとします。

表向きは、行きたくない、だだをこねるといったネガティブな情報があります。

ですが、なぜ、行きたくないのかを掘り起こしていくと、友達とうまくいっていなくてしんどかったり、勉強についていけなくてしんどかったりする状況が隠れています。

そのような、苦痛から自分を護ろうとすることが、肯定的意図なのです。

自分にとっては本当は必要なことだからです。

反抗的な態度を繰り返す問題児の行動にも肯定的意図が隠されています。

『僕を注目して、かまって』『これ以上否定しないで』『僕だってできるようになりたい』

という思いの裏返しが、問題行動を止められなくさせていることもあります。

このような、裏の思いや願いに目を向けずに、表の問題ばかりを解決しようとしても、いたちごっこになってしまいます。

体の不調も同じように、肯定的意図が隠れているという考えもあります。

学校に行きたくないがために、朝になると熱が上がったり、腹痛になったりする。

医者にかかっても問題はなく、いつまでも同じことを繰り返す。

この場合は、体の不調をどうにかするのではなく、子どもの内面にある悩みやしんどさをケアしてあげることが、不調を改善する近道なのかもしれません。

体のことは、医者にかかるのが第一ですが、カウンセリングや学校との連携も視野に入れた心のケアは大切です。

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目的論

肯定的意図と同じような概念に、『目的論』というものがあります。

日本では、アドラー心理学で有名になりましたが、数百年前のギリシア哲学の時代からこのような考えがあったとは驚きです。

目的論も、全ての行動には目的が隠されていると考えます。

例えば、教師に反抗を繰り返す子どもは、注目を集めたいがために、問題行動を繰り返している可能性があります。

なぜならば、問題行動を正そうと、教師が反応し怒ることで、その都度、子どもは教師や周りの注目を集めることができるからです。

注目を浴びるためには、問題行動を繰り返せばよいと誤学習してしまうわけです。

こうなるとさらに問題行動はエスカレートしていきます。

そのような望ましくない問題行動には着目しないことが、アドラー心理学では大切だといいます。

注目を浴びることが目的であれば、他の方法で注目を浴びられるように関わることが大切です。

問題行動を起こしている時は、必要最小限の指導にとどめ、周りが喜ぶような望ましい行動をほんの少しでもとっていたら、その行動にフォーカスする。

焦点化されたものに、人の行動は傾きますから、良い行動にフォーカスすることが大事なのです。

過去にこんな事例がありました。

あまり思いやりがなく、自分中心な女の子。

たまに友達の物を盗むこともありました。

その子の隠れた目的は何でしょうか。

心の隙間を埋めたいのか、欲求を満たしたいのか、本人の中には必ずあるはずです。

そこを別のアプローチで満たしていくことが必要だと考えました。

もし、物を盗ることや自己中心にフォーカスして指導をすれば、その行動が増強されるかもしれません。

ごくたまに、落とした物を拾ってくれたときがありました。

そんなときにすかさず、『いつも、思いやりの行動ありがとう!』と声をかけるようにしました。

ちょっとしたチャンスを逃さずに、そのような声かけをし続けると、人は変わります。

その子の隠れた目的が、別のアプローチで少しずつ埋まっていったのかもしれません。

1年後には、物を盗ることもなくなりましたし、優しい思いやりのある行動を自然ととれるようになりました。

このように、隠れた目的に目を向け、望ましい行動に焦点を当てることで、摩擦を生むことなく、人の成長を手助けすることができます。

まとめ


表向きはネガティブな情報であっても、それを鵜呑みにせず、隠れた目的・肯定的意図に着目することが、問題解決を早めるきっかけになるかと思います。

そして、問題行動に着目するのではなく、望ましい行動に焦点を当てることが、行動改善に役立つということを紹介させていただきました。

ついつい、相手のできていないところばかりが気になってしまい、改善させようとしてしまいますが、それでは逆効果になってしまいます。

ダメなことに焦点を当てれば、ダメな部分が増強されてしまうか、反発を生む結果を招きます。

人の心理を知ることで、子育てや教育に大いに役立つかと思います。よろしければご参考まで!

最後まで読んでくださりありがとうございました!

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