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脳のしくみを利用して目標達成や課題解決を自動化で進める方法【NLP・脳科学】

aki-dylan
なんだか気になっていることが、どんなときも頭から離れないという経験はありませんか?

例えば、家を出てから、「あれ?鍵閉めたかな?そもそも火は消したかな?確認したって?」

というように、次から次へとクエスチョンが頭を支配し始めて、そのことが頭を離れないといった感じです。

今回は、脳の特徴『空白の原則』について紹介していきたいと思います。

この性質を活用できれば、目標達成の大きな手助けになるかと思いますので、参考にしてくださいね。

脳の機能


人間の脳は、他のどの動物よりも発達しており、高機能だと言われています。

ですが、進化の過程でいろいろと不都合も抱えながら現在に至るのが、人間の脳の特徴です。

人間の脳は、爬虫類・魚類・動物の脳に、新たな脳を上乗せしたような仕組みになっているそうです。

3段積みアイスクリームのような感じです。


つまり、万能で高機能のようにみえる人間の脳ですが、原始的な機能をいまだに持ちあわせていて、単純で低機能な一面もあるのだそうです。

その脳の特徴の中に、『空白の原則』というものがあります。

原始的な欲求から来ているこの働きですが、使いようによっては、想像以上の成果をもたらしてくれる特徴もあります。

空白の原則


何か気になることがあって、その答えが分からないままでいると、なんだかとても気持ち悪くないですか?

好きな人ができたら、頭のどこかで四六時中どうやったら好かれるかとか、付き合えるのかって考えたことないですか?

未解決の案件があって、寝る前にそのことについて考えて寝落ちしていたら、翌朝解決策がひらめいた!

そのような経験ないでしょうか?

これが空白の原則の特徴なんですね。

脳は空白、つまり、分からないこと、把握できないこと、コントロールできないことを嫌うんですね

これは、原始的、本能的な欲求から来ています。

脳は何よりも、安心・安全を求める性質があり、それは生命維持の大原則からきています。

脳にとっては、生き延びることが何より重要なのだそうです。

分からないこと、把握できないこと、コントロールできないことなどがあると、身に危険が及ぶかもしれないと判断し、常にその解決策を見つけ出すように、無意識的に意識するようになります。

寝る15分前に考え事をした内容は、寝ている間に何万回と思考を繰り返すとの説もあります。

見た目のイカツイ怖い人と幽霊のどちらが怖いかといえば、個人差もあるでしょうが、幽霊の方が本質的に怖いと感じるのではないでしょうか。

これも、コントロール感がないために、見えないものに強い恐怖を感じるためです!

目標達成に活用できる


脳の空白を嫌う特徴を利用すれば、目標達成にも効果が期待できます。

寝ている間も、無意識の間に思考してくれているのですから、自動化システムを稼働させているようなものです。

意図的に脳に空白を作るには、『問い』を作ることです。

『クエスチョン?』ですね。

人は、質問や問いかけをされると、無意識にそのことについて思考を始めてしまいます。

意識的に考えないとしても、問いに対する答えを勝手に考えてしまうのです。

車が欲しくなると、街中にその車種が増え、

ビトンのバッグが欲しくなったら、雑誌やテレビ番組に急に取り上げられたりします。

これも、「欲しい」⇒「どうしたら手に入る?」という、無意識の問いが働いているために、意識に気になるものが上がってきているのです。

急に増えたのではなく、以前からあったけど意識に上がっていなかっただけということになります。

この性質を利用しているのがコーチングです。

相手に教えるのではなく、あえて質問や問いかけだけする。

「手に入れたいものは何?」

「本当はどうしたい?」

「いつまでに達成できそう?」

そのような声かけをされると、脳が勝手に思考を始めて、目標達成への道すじを作りだします。

いろいろなヒントが見つかり、成果を出せる確率が高まるということです。

そして、自動化が効率的に働くようにするには、先にゴールを決めてしまうことです。

脳は一気に大量の情報を処理しきれません。

一度に2つのことを処理できないのも、脳の特徴としてあります。

ゴールのないなかでの脳内検索は、余計な情報処理も行ってしまいますし、望んだ結果をもたらしてくれないかもしれません。

問いかけにより、ゴールを設定し、そのゴールにたどり着けるために何が必要?

と、問いを作れば、効率的に自動化システムが働いてくれるようになります。

まとめ

今回は、脳の働きの特徴『空白の原則』について解説をしました。

脳は単純な機能を持ちあわせているため、その機能を利用して、望ましい結果に繋げる取り組みが、様々な分野で行われています。

スポーツやビジネスシーンでも、脳の働きが注目され取り入れられていますね。

空白を埋めようとする性質を利用して、意図的に問いを作る。

仕事や目標達成にぜひ活用してみてくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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