学校のリアル

【時短術・連絡帳の扱い方】そのルーティン、本当に必要ですか?

aki-dylan

当ブログにお越しくださりありがとうございます。

この記事は、【時短術・連絡帳の扱い方】そのルーティン、本当に必要ですか?というテーマで書いています。

教師はとにかく時間がない、忙しいと言われています。

特に、経験が浅い方や担任をされている方はそう感じますよね。

たしかにそれは事実なんですが、必要なことにしっかり時間をかけて、時間が足りないのか、

要らぬ仕事に余計な労力を使って時間が圧倒的に足りないのかでは、

全然意味合いが違ってきますよね。

後者の方は、大事なこと(例えば教材研究)に時間が割けないために、

結局、しょうもない授業ばかりしてしまって、子どもに見切られてしまうことだって、往々にしてあります。

今回は時短につながる、連絡帳の扱い方について、実際の学級経営の中で僕がどうしているかを紹介したいと思います。

最後まで読んでいただけることで、毎日の20分~30分の無駄を省くことができますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

やることに埋もれた教師の机

よく目にする光景ですが、

教師の机に山積みになった連絡帳。

宿題の山。

そして、「〇〇さん出てない!」

「〇〇さん毎回出てないでー!!」

と、未提出者にデカい声で注意して、学級の雰囲気が朝からダルい感じになってしまうようなこと。

あるあるですね。

多くの教師は、教育実習でお世話になった教員のやり方や、自分が学生時代に見てきたやり方をベースに、

同じようなやり方で学級経営を行ってくかと思うんですよね。

だけど、そこが大きな落とし穴で、

教育に求められることは年々、アップデートされていっているけども、

教員のやり方、考え方は何十年と変わらないまま、検証もされないまま当たり前のように続けられていることがたくさんあります。

それで、この連絡帳の扱いもそうなんですが、

なぜ、毎朝集めるんでしょうか?

そして、午後からは子どもが書いたかどうかのチェックのハンコを押すために子どもを並ばせているんですけども、

そんな必要があるんでしょうか?

こんなことをやっているだけで、30分~45分は潰れてしまいます。

年間で考えるとトンデモナイ無駄時間

1日でみたら大したことないかもしれないですが、これを年間に(200日で)計算したら、

30分の確認、印鑑作業で、6000分つまり100時間分のムダなわけです。

意味分からないですよね。

休み時間に必死になってやっている教員もいますが、ただただもったいない。

子どもと遊びまくったり、様子を観察したり、学習のおくれている子のフォローの時間にも使えるはずです。

僕が学級でやっているのは、超シンプルなことで

「お家から連絡のある人だけ、朝、私の机の上に置いておいてください。」

これだけです。

それ以外の子は、朝、黒板に連絡を書いているので、それを各自写す。

写した子から朝の準備をして休憩する。

それだけのルールです。

家から連絡があれば、当然、返事を書きますが、それ以外の子の連絡帳に目を通す意味が分からないですよね。

そんなことくらい、子どもが自主的にできるように育てていかないといけないし、

家庭においての連携をしっかりしてもらう必要があります。

まあ1年生であれば、丁寧にチェックしてあげる必要はありますが、2年生はギリですね。

3学期まで成長せず、同じようにしていたら残念です。

もし、家からの連絡がないか、確認の漏れがないかをチェックしているという理由でやっているのであれば、これ残念極まりないです。

結局、それって回り回って、家庭からの連絡がきているのにチェックできなくて、

読んでいない、返信してくれていないというクレームが怖いがために、

問題が起きる前に、全部自分でやっちゃおうってことなのかなって思うんですよ。

だけど、そんなことしてたら、重要なことに割ける時間がどんどんなくなっていってしまいます。

このことに限らず、まずはこのような思考のクセを変えないと、

別のことでも同じようにいらんことに時間を割きまくってしまうんですよね。

対策は事前に丁寧にすれば安心!

じゃあ、家庭からの連絡の読み漏らしがないようにどうすればよいか。

読み漏らしがあっても、クレームがこないようにするにはどうするかですが、

年度初めに、保護者の方に自分の学級経営の方針、考えを丁寧に伝えておくことが重要なんですね。

例えば、僕ならこんな感じで、学級通信や懇談会で伝えます。

多くの学級では、毎日、連絡帳を集めて、教師が確認してということを行ってきたかと思いますが、私はそのようなことは減らしていく方向で学級経営を行っていきたいと考えています。

まずこれらをすることで、子どもと関わる時間、子どもの学習時間、活動時間が毎日20分~30分奪われてしまいます。

これほどもったいないことはないと考えています。

それともう一つは、連絡帳を書くことの意味を子どもに、自分事として理解して、とらえていって欲しいんです。

大人なら大事な予定や忘れたら困ることは、メモしておきますよね。

それをするのは、忘れてしまったら自分が困るし、周りの人にも迷惑をかけてしまうからですよね。

学校での活動も同じだということを、子どもたちにも経験してもらいたいんです。

時には、手を抜いて書かない子も出てくるかと思うんです。

その結果、忘れ物をして、自分が困るという経験をすることもよいと私は思うんです。

そこでメモすることの大切さを学べると思いますし。

もしお家から連絡がある場合は、必ず朝一で提出するように学級ではルールを作っています。

ですが、人間ですから、うっかり出し忘れてそのまま持って帰ってしまうこともあるかもしれません。

そうならないように、学級でも声はかけますが、お家でもお子様への確認・声かけの協力をしていただけた大変助かります。

とはいえ、学年が変わって、ルールが変わったから、いきなりまったくチェックしないというわけではなく、徐々にチェックの頻度を減らしていきます。

たまには抜き打ち的に確認したり、班の友だち同士でで確認するルールを作ったりして、定着していけるように進めたいと考えております。

ですが、どうしても、「ちょっと不安だ、毎回チェックしてほしい」という親御さんは、言っていただけたら個別に対応していきますのでお気軽にお声かけください。

こんな感じで、学級通信でも懇談会でもよいですが、親御さんに向けて、自分の経営方針を丁寧に伝えることが重要なんですね。

それをせずに、自分のやり方はこうだ!

ってこれまでのやり方をごっそり変えてしまうと、反発が生まれてしまうので、丁寧にやることが大事です。

ここだけ抑えておけば、4月、5月で下地を作れば、あとはすごく楽になります。

そして、この下地づくりは多少厳しくても、妥協せずにやることが大事です。

例えば、急いで書いて、字を乱雑に書いているならもう一度やり直しさせたり、

宿題の内容をなかったかのように勝手に書き換えていたりしたら、どういうことなのかを厳しく問いただしたり、ペナルティーを課したりします。

こまめにチェックしないやり方に変えて、前年度よりも子供がだめになったと思われるとしんどいですから、

やるべきこと、求めることはきちんとできる下地を作ったうえで、少しずつ手放していくことが大事です。

そして、いくら4月、5月の下地の段階で指導をいれたとしても、

適当にしたり、家からの連絡を高い確率で忘れてしまうような子は、必ず出てきます。

そのような子には、個別に声をかけてチェックすることは重要になってきます。

怠慢でなく、まだ能力的に早いなと判断した場合は、全体の前で、お前はちゃんとできていないから先生がチェックしますというような

伝え方にならないよう、個別に声をかけて、提出させることも大事ですね。

最後に、

このように、

・保護者の理解を得る

 

・システムをつくる

 

・徐々に手放していく

という手順をふんでいけば、毎日の無駄な連絡帳チェック作業から解放され、子どもとの時間が増えます!

良かった参考にしてみてくださいね。

最後までありがとうございました!

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