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良好な人間関係はリアクションの取り方や種類を知ることから始まる【ストローク】

aki-dylan

今回は、心理学用語の『ストローク』について、ご紹介したいと思います。

人は何かしらのリアクションを取り合って、会話などのコミュニケーションを成立させているわけですが、普段私たちが無意識に行っているリアクションにもいろいろな種類があります。

そのリアクションのバリエーションを知ることで、人間関係作りや子育てに大いに役立つかと思いますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ストロークとは何か

ストロークとは、コミュニケーションを取るうえで、相手の『価値や存在』を認めるための言動やリアクションのことを指します。

『価値や存在を認める』と表現すると、良い面のことだけに限定しているように思えますが、負の意味でのストロークも存在します。相手の悪い部分を指摘することも、一つのストロークです。

もう少しざっくり表現すると、相手に対するさまざまなリアクションのようなことです。

ストロークの種類

プラスのストローク


プラスのストロークとは、言葉通り、感情がプラスになるような反応のとこをいいます。

例えば、『いいね!』『素晴らしい!』『さすがだね!』『うれしいよ』『ありがとう』『最高ですね』『美しい』

などの言葉がけや、

『頷く』『拍手する』『じっくり聴く』『抱擁する』『プレゼントする』『挨拶する』

など、相手が良い気持ちになるようなコミュニケーションなどです。

マイナスのストローク

マイナスのストロークとは、相手が不快や不安に感じるような反応のことをいいます。

例えば、『きもい』『だるい』『うっとおしい』『だめだね』『価値なし』『消えろ』などの言葉です。

浴び続けていたら、病んできそうですね。

行動だと、『無視する』『避ける』『嫌がらせする』『否定する』『物を奪う』『文句を言う』『罵声を浴びせる』

などの、がっつりへこんでしまいそうなコミュニケーションです。

ですが、人は無意識的に、このようなストロークであっても、無いよりはマシと感じるといいます

マイナスのストロークばかり送ってしまう親であっても、子どもは何かしらのリアクションを求めて、健気に親を愛するといったケースでしょうか。

条件付きストローク


条件付きストロークとは、何か課題を克服した時や、お願いを聞いてくれた時に限定して、リアクションを返すことです。

・子どもが100点を取ったから、あなたは賢いねと褒める。

・部下が商談を成功させたから、存在を認める。

など、条件を満たしたらストロークを送ります。

非条件付きストローク

非条件付きストロークとは、無条件で相手を認めて、受け入れる反応を送ることです。

『ただいてくれるだけでいい』『存在自体が愛おしい』

ただただ愛に包まれたように、相手の話もただただしっかり聴いてくれる反応のことをいいます。

人間関係に影響する

人は無意識的に、何かしらのストロークを求めていると考えられています。

それが自分にとってもマイナスのストロークであろうともです。

無関心が最大のダメージということでしょうか。

子育てにおいて、子どもは親や周りの大人の何かしらのストロークを受け取って人格を形成していきます。

プラスのストロークを満タンになるくらい浴びて育った子と、マイナスのストロークを浴び続けた子では、

その後の人生に、大きな違いが出てくるであろうことは想像に易いのではないでしょうか。

そして、もう一つのストロークの特徴は、人に発した分のストロークは自分のもとに同じだけ返ってくるということです。

例えば、子どもに対していつも明るく元気で笑顔の素敵な先生には、笑顔の子どもがどんどんあつまり、幸せな空間が広がります。

そして、保護者や管理職の信頼も得られ、プラスの好循環が作りだされます。

このように、プラスのストローク経済が豊かになっていきます。

またその反対も同じで、マイナスのストロークを送り続ければ、マイナスのストロークか返ってくることになり、そのような関係性の人間関係に囲まれるようになっていくと考えられます。


これらのことから、良好な人間関係を構築する上で、相手をプラスの側面で承認することや、無条件で受け入れるということは、とても重要であることがわかります。



相手に何かしらのストロークを送った分、自分自信にも同じストロークが返ってくるという意識があれば、コミュニケーションを取るうえで気をつけないといけないことも見えてきそうですね。

まとめ

今回はストロークについてご紹介させていただきました。

ストロークは人が求める反応であり、送った分だけ、同じように返ってくるということでした。

良好な人限関係作りに、どんどんプラスのストロークを発信し続けられるとよいですね。

職場や家庭でのコミュニケーションの参考になれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました!

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